MEO · 17分で読めます

Googleマップのパフォーマンスの見方|電話・ルートを月次改善に使う手順

Googleマップのパフォーマンスの見方|電話・ルートを月次改善に使う手順

この記事の要点

Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスは、期間・店舗・取得日・広告の有無・営業日の変更をそろえてから読むのが基本です。 通話ボタンのクリックやルート検索は来店や予約そのものではなく、Google広告の分も含まれ、表示されない指標を0とは書きません。 事実と仮説を分ける月次1枚シート、架空の記入例、報告文の悪い例と良い例、翌月の確認を1つ決める順番と依頼文を紹介します。

月末にGoogleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」を開くと、閲覧数、通話数、ルート、ウェブサイトのクリックといった数字が並んでいます。ところが、その数字をそのまま「電話が増えた」「来店が減った」「MEOの効果が出た」と報告してしまうと、店内の判断を誤らせることがあります。

この記事は、Googleビジネスプロフィールを管理する店舗の担当者が、月に一度パフォーマンスを読み、誤解のない報告にまとめ、翌月に確認することを1つ決めるための手順です。月次シートや報告文、依頼文はKuchiyose編集部の提案であり、Googleの公式な様式ではありません。Googleの仕様にかかわる部分は、2026年10月18日に確認したGoogle ビジネス プロフィール ヘルプの内容をもとにしています。

結論:数字の意味をそろえてから、来月の確認を1つ決める

月次の振り返りは、次の3つの順で進めます。

  1. 記録する。 期間、対象の店舗、取得した日、広告を出していたか、営業日や営業時間の変更があったかを先に書き、そのうえで指標の数字を写します。
  2. 確認する。 数字が動いた理由を推測で決めず、「画面で確かめられた事実」と「まだ確かめていない仮説」に分けます。
  3. 改善する。 仮説の中から、翌月に確認・修正することを1つだけ選び、担当者と確認日を決めます。

パフォーマンスの数字は、お客様がプロフィールでどう行動したかを知る手がかりです。ただし、通話ボタンが押された回数は電話がつながった件数ではなく、ルートを検索した人数は来店した人数ではありません。数字の変化だけで、施策の効果や順位の上昇を断定しないことが出発点です。

この記事で扱う範囲

本記事が扱うのは、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面の数字を、月次の記録と報告に使う方法です。次の内容は扱いません。

パフォーマンスを開く前の前提と、開き方

Googleのヘルプでは、パフォーマンスのデータはオーナー確認済みのビジネスプロフィールでのみ利用できると案内されています。確認するには、プロフィールに関連付けられたGoogleアカウントでログインする必要があります。オーナーと管理者が、閲覧数やクリック数などを確認できるとされています。

Google検索から確認する手順は、ヘルプでは次のように案内されています。

  1. ビジネスプロフィールに移動する。
  2. 「パフォーマンス」をクリックする。
  3. 上部でレポートの期間を選択する。
  4. 「適用」をクリックする。

複数の店舗を管理している場合は、店舗名だけでなく住所も見て、対象のプロフィールを開いているかを確かめます。ヘルプにはGoogleマップアプリから確認する手順も掲載されていますが、画面の配置や項目名は端末や時期によって変わることがあります。本記事は特定の端末の画面を検証したものではないため、操作の前に公式ヘルプで最新の手順を確認してください。

主な指標の意味と、読み違えやすい点

ヘルプの説明を要約し、月次の報告で取り違えやすい点を添えました。

指標 ヘルプの説明(要約)と、報告での注意
閲覧数 Google検索とGoogleマップでプロフィールを閲覧したユーザーの数。来店した人数ではない
通話数 プロフィールの通話ボタンがクリックされた回数。電話がつながった件数や予約件数とは別
ルート 店舗へのルートを検索したユーザーの数。実際に来店した人数とは別
ウェブサイトのクリック プロフィールに表示されたウェブサイトへのリンクのクリック数。ホームページ側の訪問数とは定義が違う
メッセージ メッセージで交わされた会話の数。問い合わせの成約数ではない
予約 ユーザーが完了した予約の数。予約プロバイダ経由で予約を管理している場合にデータが得られる
検索 プロフィールを見つけるのに使われた検索語句。毎月の月初に更新され、表示までに時間がかかることがある

このほか、業種や設定によっては、メニュー、商品、特典などの指標が表示されることもあります。

数字を読む前に押さえる3つの前提

1. Google広告の分も含まれている

ヘルプでは、パフォーマンスのデータにはオーガニック検索結果とGoogle広告の両方における表示回数、検索情報、ユーザーの行動が含まれると説明されています。そのため、広告を出していた月の数字を「MEOだけの成果」として報告するのは正確ではありません。

広告を出している店舗は、月次シートに「広告あり」「広告なし」「不明」を必ず書きます。広告の開始や停止があった月は、その日付も書いておくと、前月との比較で誤解が起きにくくなります。

2. すべての指標が表示されるわけではない

ヘルプでは、ビジネスに関連する指標のみが表示され、すべての指標が利用できるわけではないと案内されています。たとえば予約の指標は、予約プロバイダ経由で予約を管理していなければデータが得られません。通話数も、プロフィールに電話番号を追加していることが前提です。

ここで大切なのは、表示されない指標を「0」と書かないことです。0と書くと、「予約が1件もなかった」と読まれてしまいます。月次シートでは、次の3つを区別して書きます。

  • 未表示:画面にその指標が出ていない。
  • 未取得:今月はまだ確認していない、または取得を忘れた。
  • 対象外:予約プロバイダを使っていないなど、そもそも計測の条件を満たしていない。

数字の欄に0と書くのは、画面に0と表示されていたときだけにします。

3. 検索語句は管理できず、更新の時期も違う

検索語句の指標は毎月の月初に更新され、表示までに時間がかかることがあるとヘルプに書かれています。月初すぐに見た結果と、少し後に見た結果が違う可能性があるため、取得した日を記録します。

また、検索語句は直接管理できないと案内されています。シートに写すときに語句をまとめたり書き換えたりした場合は、元の語句と分けて記録します。

検索語句を「店名を含む語句」と「店名を含まない語句」に分けて読むのは、編集部としておすすめする整理の方法です。ただし、店名を含まない語句から来た人が新規のお客様だとは限りませんし、店名で検索した人が常連とも限りません。語句の分類と、お客様が新規か既存かは別のこととして扱います。

月次1枚シート①:先にそろえる記録欄

数字を写す前に、比較の条件をそろえます。前月と条件が違えば、数字の差は条件の差かもしれないからです。

記録欄 書く内容
対象期間 年・月・日で開始日と終了日。「先月」とは書かない
比較する期間 前月など、比べる期間の開始日と終了日
対象店舗 店舗名と住所。複数店舗は1店舗ずつ別のシートにする
取得日・取得者 パフォーマンス画面を見た日と、見た人
広告の有無 広告あり/なし/不明。開始・停止があればその日付
営業日・営業時間の変更 臨時休業、特別営業時間、営業時間の変更があった日
その他の変更 電話番号、ウェブサイトのリンク、写真、メニューなど、プロフィールを変えた日と内容

最後の2つは、数字の変化を読むときの手がかりです。期間の日数や曜日、休業の条件が違う場合は、その違いも書き添えます。月の途中までの数字を前月全体と比べて、減ったと結論づけないようにします。

月次1枚シート②:指標ごとの記録欄

条件をそろえたら、指標ごとに次の欄を埋めます。1つの指標につき1つの表を作るイメージです。

記録欄 書く内容
指標名と定義のメモ ヘルプの定義を短く書く。「通話ボタンのクリック回数」など
今月の元の数字 画面に表示された数字をそのまま書く。未表示・未取得・対象外は文字で書く
比較期間の数字 同じ条件で取得した、比べる期間の数字
変化した事実 数字がどう動いたかだけを書く。理由は書かない
仮説 考えられる理由。確かめていないことは「仮説」と明記する
次に確認すること 仮説を確かめるために、何を見るか
担当 確認する人の名前
確認日 いつまでに確認するか

「変化した事実」と「仮説」を別の欄にするのが、このシートのいちばんの目的です。同じ欄に書くと、推測が事実のように読まれてしまいます。

基本サービスの30日間無料体験を申し込む

架空の記入例:通話数が前月より少なかった月

以下は説明のための架空の例です。数字は特定の店舗の実績ではありません。

記録欄 記入内容(架空)
指標名と定義のメモ 通話数:プロフィールの通話ボタンがクリックされた回数
今月の元の数字 15
比較期間の数字 18(前月・同じ方法で取得)
変化した事実 前月より3少ない。今月は臨時休業が2日あった。広告なし
仮説 休業日の影響で通話ボタンのクリックが減った可能性がある。電話番号の誤りがないかは、まだ確認していない
次に確認すること 公開されているプロフィールの電話番号が、実際の番号と一致しているか
担当 店長
確認日 集計後の翌営業日。誤りを見つけたら、その時点で修正する

この例では、休業日が理由だと決めつけていません。電話番号が正しいかどうかは、画面を見れば確かめられることなので、まずそれを確認します。

インタラクションを「お客様の人数」として足さない

パフォーマンスには「インタラクション数」という、すべてのインタラクションに関する概要もあります。ただし、通話、ルート、ウェブサイトのクリックなどは、それぞれ数え方が違う指標です。1人のお客様がルートを調べて、同じ日に電話もかけることも考えられます。

そのため、「通話15+ルート40+クリック25=80人が来店を検討した」のように、指標を足し合わせてお客様の人数として報告しないでください(数字は架空の例です)。報告では、指標ごとに分けて書きます。

確かめて直せることと、仮説を分ける

Googleのヘルプ「ローカル検索結果のランキングを改善するヒント」では、ローカル検索結果は主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されると説明されています。あわせて、ビジネス情報を正確で最新の状態に保つこと、営業時間(特別営業時間を含む)や住所を正確にすること、写真や動画を追加すること、口コミに返信することなどが案内されています。ランキングの決め方の詳細は公開されておらず、Googleはランキングを上げるための依頼や金銭を受け付けていないとも書かれています。

この画面の数字だけで、変化の理由や順位の変化を断定しないようにします。月次の振り返りでは、次のように分けて考えます。

区分 例
確かめて直せること 電話番号、ウェブサイトのリンク先、住所、営業時間、特別営業時間、業種、写真が実態と合っているか
仮説として残すこと 季節の影響、近隣の店舗の動き、検索する人の関心の変化、順位の変化

確かめて直せることに誤りが見つかったら、それは翌月を待たずに直します。仮説のほうは、すぐに結論を出さず、翌月以降も同じ条件で記録を続けて判断します。

報告文の悪い例と良い例

同じ数字でも、書き方によって伝わる内容が変わります。以下は、先ほどの架空の例をもとにした文例です。

悪い例

今月は電話が3件減りました。MEOの効果が落ちているので、対策を強化します。

この文には、3つの誤解があります。通話ボタンのクリックを「電話の件数」と書いていること、理由を確かめずに「効果が落ちている」と決めていること、何をするのかが具体的でないことです。

良い例

対象期間:[開始日]〜[終了日]、[店舗名]。取得日:[日付]。広告なし。 通話数(通話ボタンのクリック回数)は15で、前月の18より3少なくなりました。今月は臨時休業が2日ありました。 理由は確認できていません。休業日の影響は仮説です。 集計後の翌営業日までに、公開中のプロフィールの電話番号が実際の番号と一致しているかを店長が確認します。誤りがあれば、その時点で修正します。 翌月も同じ条件で記録し、今回の確認結果と変更日を添えて比較します。 予約の指標は、予約プロバイダを使っていないため対象外です。

良い例は、条件、事実、仮説、次の確認、対象外の指標を分けて書いています。読む人が「何が分かっていて、何が分かっていないのか」を判断できる形です。

翌月に確認することを1つだけ選ぶ

月次シートを埋めると、確認したいことがいくつも出てきます。公開情報の誤りは見つけた時点で直し、そのうえで翌月に取り組む主な確認・改善を1つに絞ることを提案します。任意の改善を同時にいくつも変えず、何を確認したかが記録に残る形にします。編集部では、次の順で選ぶことを提案します。

  1. 公開中の情報の誤り。 電話番号、リンク先、住所、営業時間など、お客様が来店や連絡で困る誤りがないか。誤りがあれば、これを最優先にします。
  2. 記録の欠け。 取得日や広告の有無が書けていないなど、比較の条件がそろっていない場合は、まず記録をそろえます。
  3. 大きく動いた指標の確認。 同じ条件で比べて目立って動いた指標があれば、その指標に関係する情報を1つ確認します。

選んだ1つには、担当と確認日を必ず付けます。「みんなで見ておく」は、誰も確認しない状態になりがちです。

担当者への依頼文

確認を担当者に頼むときは、口頭ではなく文字で残します。次は依頼文の例です。角括弧の部分を置き換えてください。

【パフォーマンス確認の依頼】 店舗:[店舗名・住所] 対象期間:[開始日]〜[終了日] 確認してほしいこと:[例:公開中のプロフィールの電話番号が、実際の番号と一致しているか] 理由:[例:通話数(通話ボタンのクリック回数)が前月より少なく、電話番号の誤りがないことをまず確かめたい] 確認日:[日付]までに 返信してほしいこと:確認した日時、確認した画面、一致していたか、直した場合は変更前と変更後 数字の理由は推測で書かず、確かめた事実だけを返信してください。

お客様からの電話やメッセージの記録は、店舗の問い合わせ管理|返信漏れを防ぐ受付台帳と対応手順の受付台帳と組み合わせると、ボタンのクリック数と実際の問い合わせを分けて振り返りやすくなります。

数字の確認と、次の一手の整理を続けるために

Kuchiyoseは、口コミ・MEO・アクセス・商圏をまとめて確認し、店舗集客の改善を支援するサービスです。なお、本記事の月次シートや報告文、依頼文は編集部が作成した例であり、Kuchiyoseの機能や設定画面ではありません。パフォーマンス画面の確認方法も、Googleビジネスプロフィールを直接操作する一般的な手順として紹介しています。

基本サービスの無料体験は30日間です。対象機能の例は、口コミ管理・AI返信、MEO(Googleマップの順位)です。アクセス・商圏分析などの連携と提供範囲は、開始前に案内しています。申込後に担当から案内し、連携・設定を経て利用を開始します。アカウント発行には通常2日ほどかかります。エージェントモードとAI対策は有料の追加オプションで、無料体験の対象外です。広告配信費と運用手数料も別途必要です。現在の無料体験の申込期限は、2026年10月31日23:59(日本時間)と案内しています。対象機能や終了後の条件は、利用前に案内される内容をご確認ください。

基本サービスの30日間無料体験を申し込む

参考資料

以下は2026年10月18日に確認した資料です。公開日・更新日はページ上で確認できていません。画面や仕様は変わることがあるため、各公式ページで最新の情報をご確認ください。

この記事のまとめ

  • 通話数は通話ボタンのクリック回数、ルートはルートを検索したユーザーの数です。電話がつながった件数や来店人数として報告しません。
  • パフォーマンスにはオーガニック検索とGoogle広告の両方が含まれるため、広告の有無を記録し、MEOだけの成果と断定しません。
  • 表示されない指標は「未表示・未取得・対象外」と文字で書き、画面に0と出たときだけ0と記録します。
  • 月次シートでは、元の数字・比較期間・変化した事実・仮説・次の確認・担当・確認日を分け、指標を足し合わせて人数にしません。
  • 公開情報の誤りは見つけた時点で修正します。そのうえで翌月の主な確認を1つに絞り、記録の欠けや指標の変化をもとに選び、担当と確認日を決めます。

よくある質問

通話数が増えたら、電話の問い合わせが増えたと考えてよいですか?

Googleのヘルプでは、通話数はプロフィールの通話ボタンがクリックされた回数と説明されています。電話がつながった件数や予約件数とは別です。実際の問い合わせ件数は、店舗の電話や受付の記録と分けて確認してください。

ルートの数は来店した人数ですか?

ヘルプでは、ルートは店舗へのルートを検索したユーザーの数と説明されています。実際に来店したかどうかは、この数字だけでは分かりません。来店の人数として報告せず、ルート検索の数として記録してください。

広告を出している月の数字は、MEOの成果として報告できますか?

ヘルプでは、パフォーマンスのデータにはオーガニック検索結果とGoogle広告の両方が含まれると説明されています。広告を出していた月は月次シートに「広告あり」と書き、MEOだけの成果とは報告しないでください。

予約の指標が表示されません。0と書けばよいですか?

0とは書かず、「未表示」「対象外」などと文字で記録してください。ヘルプでは、ビジネスに関連する指標のみが表示され、予約の指標は予約プロバイダ経由で予約を管理している場合にデータが得られると案内されています。

検索語句の数字は、月初に見ればすぐ確定していますか?

ヘルプでは、検索の指標は毎月の月初に更新され、表示までに時間がかかることがあると案内されています。月初すぐに見た結果と後で見た結果が違う可能性があるため、取得した日を必ず記録してください。

K

Kuchiyose編集部

店舗の集客と運営に関する手順を、公的機関や各サービスの公式ヘルプなど公開情報を確認しながら整理しています。

関連記事